2歳~5歳の幼児期にも成長痛があると言う記事を、以前書きました。子ども達が痛がって泣いている姿を見ると言うのは、親としてなんとかしてあげたくなりますよね。痛みを抑えるために、薬を使ってもいいのかな?と悩むくらい泣いて痛がるお子さんもいます。

今回は、そんな成長痛の痛みを抑える方法と、薬は使ってもいいのかを、私が保育士をしていた時の体験と一緒にご紹介していきたいと思います。

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成長痛の痛みを和らげる方法は?


成長痛で痛がっているお子さんの痛みを和らげる方法は何点かあります。
それが
・冷やす
・温める
・さすってあげる
・安静にする
・遊びを考える
・抱っこをする
・スキンシップを取る
・睡眠をしっかりとる
と言う方法があります。上記のことを細かく説明していきますね。

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冷やす・温める

私の息子も5歳の時に、夜中に「ココが痛い」と泣いて起き、膝とかかとを痛がっていました。病院へ行って検査をしても異常が無く「成長痛」と診断されました。

特に薬は処方されなかったのですが、痛がって起きた時に、患部を冷やしたところ、気持ちよかったようで、泣き止んでスッと眠りにつく事が出来ました。

お子さんによっては、冷やすよりも温めた方が気持ちよく、痛みが和らぐこともあります。お子さんの様子を見ながら、冷やした方がいいのか、温めた方がいいのかを見てみましょう。

さすってあげる

痛い部分をさすってあげる事で、根本的な痛みの解消になるの?と思いますよね。でも、成長痛は精神的な要因もあるんです。特に環境の変化だったり、お家の方のお仕事が忙しい時などは痛みを訴える事が多くなります。

そんな時に大好きなママやパパから優しくさすって貰えれば、子ども達は安心する事が出来ます。「痛いね。大丈夫だよ」と言う優しい言葉がけもあれば、さらに安心して、気持ちが落ち着き、痛みも和らぐことがあるんです。

痛みを訴えたら、まずはさすってあげるのがいいかもしれませんね。

安静にする

痛みを訴えるのは夕方から夜中の時間帯が多いです。この時間帯に痛みがあらわれて、朝になると元気になるのが成長痛の特徴です。

痛みを訴えた場合、お家の方も焦ってしまいますよね。火が付いたように泣き叫んでいたら、なおさら焦ってしまうと思います。

でも、まずは落ち着いて、痛みを訴える前の行動を思い出し、特に何か大きなことが無かったら、安静にする事が大事です。

痛みが少し引いたから!と遊んでしまう子は多いですが、それでは中々治りません。痛みを訴えた場合は、身体を動かす遊びを控えて、安静にしましょう。

遊びを考える

成長痛は、日中の激しい運動や、走り回ったり、身体を思いきり動かす事で起きます。痛みを訴える事が続くようならば、保育園や幼稚園にお家での様子を伝えて、日中の遊びを考え直してみましょう。

まだ保育園に行っていないお子さんならば、公園などに行ったりするときに、思い切り走る時間を減らしてみたり、他の事に興味を持たせたり、違う遊びに誘う事がいいですね。

保育園や幼稚園では「成長痛と言われた」「夜中に泣いて痛がっている」などお話してもらい「日中の遊びで激しい運動を控えるように見てもらえますか?」など言う事で担任が遊びの内容を考えます。

また、どのような遊びをしたのかを連絡帳などに書いてもらい、どんな遊びをした日に痛がるのかを確認すると、遊びも特定できますよね。

抱っこをする・スキンシップを取る

先程書いた「スキンシップを取る」と根本的な考えは一緒です。成長痛が精神的な要素からきている可能性もあるならば、抱っこをしたり、スキンシップを取る時間を確保して、お子さんが安心できるようにする事が大事です。

痛がっている時に、抱っこをしてもらえば、お子さんも安心して甘える事が出来るし「気持ちを分かってもらえる」と言う安心感が生れます。

安心感が出る事で、痛みも和らぎ、気持ちも落ち着いてきます。落ち着いたところで「痛くない?はい終わりね」とすぐに離れてしまうと、お子さんは寂しい気持ちがますます大きくなり、痛みを訴える事になる場合もあります。

なので、痛みや気持ちが落ち着いても、少しお子さんと触れ合う時間を取りましょう。精神的な要素の痛みと言うと「ウソの痛み」と思いがちですが、お子さんは本当に痛がっている事も多いです。

まだどこが痛いか言えない年齢でも、痛みで不安感が増しています。そんな時にスキンシップを取る事で、不安感が解消できるので、痛みが和らいでいきます。

睡眠をしっかりとる

私が保育士をしていて感じたのですが、最近の子ども達は寝る時間が遅いです。これは共働きが増えた事もあるでしょう。今の社会においては仕方ない事なのかもしれません。

18時にお仕事が終わるママやパパのお家に20時に寝てください!と言う事は凄くキツイお話だと思います。保育園へお迎えへ行って、買物をして、夕飯を作って、お風呂に入って、ご飯を食べて、寝る準備をして・・・あっという間に20時は過ぎます。

今はママも役職についたり、残業をする事は珍しくない事です。それぞれのお家のリズムがあると思います。色々なリズムがあるのに、全員に20時に!遅くても21時に!と言うのは、ママやパパも疲れたりイライラしてしまいますよね。

せっかくのお子さんとの楽しい時間なのだから、笑顔で過ごしていきたい物です。でも、子ども達は成長期真っ盛りです。

家は家だからと考えて0時を過ぎるようならば、それは生活リズムを考えなければいけないし、成長痛を訴えても、治りが遅くなってしまいます。

お家のリズムとママやパパが無理なくこなせるタイムスケジュールを一回考えてみて、遅くても22時には布団に入るようにしていきたいですね。

もちろん、20時に寝れるリズムが出来ればそのリズムでいいです。お子さんの身体の事を一番に考えながら、タイムスケジュールを組んで、睡眠時間を今よりも長くできるようにしていきましょう。

最初から1時間以上短縮!と言うと疲れてしまいますので15分、30分と睡眠時間を伸ばしていき、お家の方も一緒に生活リズムを作っていくと、成功しやすいですよ。

睡眠時間をしっかりとっていると、疲れもとれるので、成長痛の痛みも和らいでいきます。

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あんまり痛がるようならば病院へ


夕方から夜中にかけて痛みを訴え、特に目立った傷や腫れなどもなく、朝になると元気。「もしかして成長痛?」と思って様子を見る事があるかもしれません。

痛みを訴えるのも、みんなが泣いて訴えると言うわけではなく、「何かちょっぴり痛いかも」と言うお子さんもいます。

そんな時は様子を見ていれば大丈夫ですが、長く続くようならば一度、整形外科に行く事をオススメします。成長痛と似ている症状のオスグッドやペルテス病など、関節の痛みを伴う病気の可能性があります。

「子どものうちはよくある痛み」「あまり痛がらないから大丈夫」と様子を見る事を続けすぎると、病気だった場合、発見が遅くなってしまいます。

長引くようならば、病院へ行き、しっかり検査をしてもらいましょう。

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成長痛・薬は使ってもいいの?


成長痛で薬を使う事は出来ます。ただ、色々と気を付けないといけない事があります。

成長痛は筋肉や骨の疲労から来る「肉体的要因」と寂しさなどから来る「心理的要因」があります。どちらにも、痛みがありますが、心理的要因の場合はあまり薬を使いたくないですよね。

でも、あまり痛がっている場合は病院を受診し「子供用湿布」を処方してもらえる事があります。

痛みが激しくて眠れない場合は「鎮痛剤」が処方されます。しかし、成長痛は、受診しても成長期の子供が訴える足の痛みを総称して「成長痛」と呼んでいます。

なので、骨などに異常が無く、レントゲンなどを撮っても何もない場合「成長痛」と診断される事があります。

成長痛はすごく痛いのですが、「治療すべき病気には含まれない」とされてます。なので、「お薬を処方してください」と言わないと、処方してもらえない場合がありますので、お薬が欲しい場合は、先生とお話ししましょう。

自己判断で「成長痛だろう」と思って市販の鎮痛剤などを使用する事は控えた方がいいですね。特に年齢が低いお子さんは、心理的要因の部分も大きいかもしれないので、出来るだけ飲み薬や、座薬は使わず、スキンシップなどで痛みを和らげるか、病院で子供用の湿布を処方してもらい、使いましょう。

大人用の湿布は、成分が強いので、小さく切って使う事もやめましょうね。

夜中に何度も泣いて起きるほどの痛みがあるのであれば、鎮痛剤を使って、痛みを抑えてあげると、お子さんの睡眠時間もしっかりとれて、早く良くなるので、薬も上手に使いましょう。

使えるお薬
・解熱鎮痛剤
・子供用湿布
です。

まとめ

子どもが痛いと訴えたら、どうにかして、痛みを取り除いてあげたくなりますよね。そんな時は、病院を受診し、お薬を処方してもらって対応してみるといいですよ。

お薬も上手に使えば、子どもの不安も取り除いてあげられますし、ママやパパも安心ですよね。

でも、薬ばかり頼らずに、定期的に受診をし、検査もしましょうね。

最後までご覧いただきありがとうございました。