たくさんの人がペットを飼っていて、今や空前のペットブームといえます。

人気のペットといえば、犬と猫ですね。
ペットフード協会の調査によれば、2014年10月の時点で猫の国内飼育数が犬を上回ったそうです。
日本人は猫好きが多いんですね。

また、ペットが増えすぎて、環境省が対策を指針するといったニュースも真新しいです。
同時に捨て猫や野良猫問題も深刻化しています。

野良猫といえば、冬の寒い時期に、彼らはどのように過ごしているのでしょうか。

猫は寒さに弱いですが、死んでしまわないのでしょうか。

今回は、野良猫が寒い冬をどう乗り切っているのか、死んでしまわないのか、など。
野良猫の冬の生き様をご紹介します。

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野良猫は冬に死ぬ?極寒の北海道で冬を越すことは可能なのか?


猫はエジプトが起源と言われていて、もともとは砂漠で暮らしていました。
なので暑さには強いですが、寒さにはめっぽう弱いんです。

では、冬になると野良猫は死んでしまうのでしょうか。

そんなことはありません。
日本の寒い地域といえば北海道ですが、そこにも野良猫はいます。
ロシアにだって野良猫はいますしね。

では具体的にどんなことをして寒さを乗り切っているのでしょうか。

基本的に、野良猫は冬の間、じっとしています。
暖かい場所に身をひそめてジッと寒さに耐える暮らしをしているのです。
暖かい場所とは、例えば以下のような場所です。

車のボンネットや下

エンジンを切ったばかりの車の周りは暖かく、ボンネットや車の下はホットカーペットのように野良猫の体を温めます。

車のエンジンルーム

稼働した後の車のエンジンルームは暖かく、暖をとるには格好の場所です。
また警戒心の強い猫にとって人目も避けれるので、身を潜めるにはちょうど良い場所です。
猫ほどの大きさであれば、簡単に潜り込めてしまいます。
たまにエンジンルームに猫がいることに気がつかず、そのままエンジンをかけて猫が巻き込まれる事故も起きていますね。

エアコンの室外機のそば

稼働しているエアコンや給湯器の室外機は、暖かい空気が出ます。
外にいる野良猫にとってヒーター代わりになります。

ビルのボイラーや温水ポンプのそば

こちらも、稼働していると排熱が出ます。
その熱で暖が取れるので、ビルの地下に野良猫が
行くことがあります。

地下駐車場や倉庫のそば

雨風をしのぐために倉庫のそばや地下駐車場へ行くことがあります。
特にスーパーなどの夜中に営業していない地下駐車場なら、人や車の出入りがなくなるので安心して休める寝床となります。

飲食店の近く

エアコンの室外機やボイラーの排熱で暖が取れ、美味しそうなニオイにもつられてやってきます。
営業終了後に出されたゴミで食事をすることもあります。

この他に、寒い北海道で過ごす野良猫は、牧場や家畜小屋、農家のビニールハウスの中にいることがあります。
小屋の中で温かいワラの上に寝そべっていたり、牛などの動物と身を寄せ合っていたりすることもあるとか。

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生き残る野良猫の生活を分析!

野良猫は、暖かい所に移動する以外、どのような方法で暖をとっているのでしょうか。

毛を逆立て、カラダを膨らませる

毛を逆立てることによって、毛の間に空気の層を作り、体温が奪われないようにします。

体を丸くする

熱が逃げるのを防ぐために、体を丸めて空気にあたる面を減らします。

カラダを震わせる

寒さを感じたとき体をブルブルと震わせるのは、筋肉を収縮させ熱を生み出す行動です。

猫同士で身を寄せ合う

寒い夜など、猫が寄り添ってお互いに温め合うことがあります。
体温の低下を防ぐのに有効な方法です。

このように野良猫は、たくさんの生活の知恵を持って寒い冬を乗り越えています。
そんな彼らはどうやって食べ物を見つけ、何を食べているのでしょうか。

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野良猫の食べ物


基本的に、野良猫はなんでも食べると言われています。

そんな中でも代表的なものをご紹介します。

ネズミなど小動物

猫の食べ物といえば、ネズミです。

某アニメ映画でも猫とネズミの取っ組み合いがこっけいで可愛らしいですよね。

もちろん、現実でもネズミは野良猫にとって格好の餌です。

ネズミ以外にも、野良猫は色々な小動物を食べます。

モグラ、リスなども野良猫にとっては捕獲しやすい餌です。

また、野良猫は爬虫類や両生類も食べます。

ヘビやトカゲ、カエルを捕まえて食べる野良猫もいます。

猫の口からカエルの足が飛び出していたなんてこともよくある話です。

小鳥

猫は肉食なので、小鳥も大好きです。

猫が、捕まえた小鳥を家まで持ってきたなんてこと、ありませんか。

餌として食べるだけでなく、ハンティングや遊びを目的に小鳥を捕まえることもあります。

スズメを捕まえてそれをおもちゃとして遊ぶ野良猫を目にしたことありませんか。

また、スズメなどの小鳥だけでなく、鳩も食べることがあります。

身体能力の高い野良猫だと、カラスを捕まえて食べることもあるそうです。

ここまでくると、猫のハンター能力の高さに驚きます。

野良猫は、小動物や爬虫類、鳥類にとどまらず、昆虫まで食べます。

特にバッタを好んで食べる野良猫が結構多いようです。

バッタだけでなく、セミやセミの幼虫、カマキリや蝶なども食べることがあります。

ゴキブリでさえ食べてしまうのですから、最強の雑食と言えますね。

人間が落とした食べ物のカス

街や住宅街に住んでいる猫だと、人間が残した食べ物を食べていることがあります。

またコンビニやスーパーなどのゴミ箱であさった生ゴミを餌にする野良猫もいます。

その他

川辺の近くで暮らしている野良猫だと、川で魚を捕まえて食べていることもあります。

また、猫好きの人が与える餌を食べて暮らしている野良猫もいます。

猫好きの家を何軒も回って、食べ物をもらっている野良猫がいると聞いたことがあります。

時には体調を整えるために草を食べることもあります。

野良猫は本当になんでも食べるんですね。

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野良猫の寿命平均はたったの4年。
彼らのために私たちにできることはある?


とはいっても、過酷な生活やエサ不足によって、野良猫の平均寿命は3~4年、長くて5年と言われています。
室内で飼われている猫の平均寿命が15年なので、それに比べたら非常に短命ですね。

また、猫ののんびりした姿が、人の心を癒す一方で、野良猫のトラブルが多発しているのも事実です。
彼らのために、私たち人間ができることはあるのでしょうか。

猫バンバン

これは、自動車のエンジンルームやタイヤの間に入り込んだ猫を逃がすためにボンネットをバンバンと叩くことです。
そうすることによって、入り込んだ猫に気がつかず、エンジンをかけてしまう事故を防ぐことができます。
日産自動車によって提唱された、正式なプロジェクトです。

野良猫を増やさない

都内保護猫団体の報告によれば、野良猫のほとんどが人間によるエサで生活しているそうです。
そして、残念なことに年間10万頭ものの猫が、殺処分されています。

これ以上、野良猫が悲惨な状況にならないようにするためには、そもそも野良猫を増やさないようにすることが一番の得策ではないでしょうか。

家庭の事情など、やむを得ず飼えなくなってしまった猫がいたら、決して捨てることはせず、保護してくれる所を探しましょう。
ネットで簡単に見ることができる「里親サイト」があります。

また、猫を飼いたい方がいれば、一度、里親募集のサイトを検索してみては、いかがでしょうか。

まとめ

以上、野良猫の冬の過ごし方とそんな彼らのために、私たち人間ができることのまとめでした。

いかがだったでしょうか。

本当の意味で人間と猫が共生ができるよう、たまには野良猫についてじっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。