知り合いからたくさんの梅を頂いたので、簡単で美味しく作れるという梅ジュースを作ってみました。
手作りなら添加物が入っておらず、安心して子どもに飲んでもらえますよね。
それに梅がもつクエン酸は、夏バテや疲労回復にもなって身体に優しいジュースができあがります。
いざ、梅を漬けて2週間くらい経ったのですが、なんだか濁り始めて、泡が出てきているのを発見。
これは失敗したのでしょうか。
ただ発酵しているだけでしょうか。
飲んでも大丈夫なのか不安になりますよね。
そこで今回は、この濁りや泡の原因とその対処方法をご紹介します。
せっかく作った梅ジュースです。
しっかり対処して、家族で美味しく飲めるようにしましょう。
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梅ジュースに泡や濁りが出ている場合は飲める?飲めない?
では、本当に濁ったり泡が出ている梅ジュースは飲めないんでしょうか。
そんなことはありません。
たいていの場合、泡や濁りの原因は発酵によるものです。
これは梅の常在菌によるもので、梅に含まれている天然酵母が発酵し始めると、濁ったり、白い泡が出たりします。
なので、身体に害はないので飲んでも大丈夫です。
ただ、まれに腐っている場合もあるので、しっかり見分けて判断する必要があります。
ではどんな状態なら、発酵していると判断できるのでしょうか。
見分けるポイントは「ニオイ」です。
発酵していれば、アルコールのような匂いがするはずです。
白い泡がシュワシュワと出ていて、アルコールのようなニオイがしたら、発酵している証拠です。
試しに味見してみて、味がおかしくなければ大丈夫です。
発酵している場合は、少し酸味の効いた微炭酸の梅ジュースになっているでしょう。
身体に害はないので、このままでも十分美味しく飲めます。
ただ、発酵したものを、そのまま放置するとアルコール発酵が進み、お子さんが飲めない状態になってしまったり、風味が落ちてまずくなったり、場合によっては酵母でない雑菌が繁殖したりする可能性もあるので、次に紹介する方法で対処しましょう。
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梅ジュースが泡や濁りが出る原因で最も多いのは発酵!発酵した梅ジュースはどうしたらいい?対処法を解説!
発酵した梅ジュースを本来のものに戻すためには、発酵を止めて、アルコールを飛ばす必要があります。
そのためには、一度加熱処理をしましょう。
ここで大切なことは、弱火で加熱すること。
高温で加熱すると、風味が飛んでしまい、ビタミンなどの梅に含まれる栄養素が活動を停止してしまいます。
なので、沸騰させないよう注意しながら、以下の手順で低温殺菌しましょう。
(1)梅の実を取り出す
(2)シロップを鍋に移す
(3)アクを取りながら弱火で煮る(60度~70度がベスト!)
(4)アクが出てこなくなったら火を止める(大体15分くらいです。
)
(5)シロップを冷ます。
(6)完全に冷ましたら、殺菌消毒した容器に梅の実とシロップを戻して、冷暗所か冷蔵庫で保管する
加熱温度ですが、60度~70度あたりがベストです。
キッチン用の温度計があれば簡単ですが、なくても大丈夫です。
手で触れて、確認しましょう。
だいたいお風呂の温度より高めで、コーヒーやお茶を飲むくらいの温度です。
鍋を手で触れたり、シロップの中に指を入れることは、数秒なら出来る、といった感じの温度です。
そのほかの注意点は、アルミ鍋を使用しないことです。
アルミ鍋で煮ると梅の酸と反応してシロップが変色してしまいます。
酸に強い鍋、(ホーローの鍋や土鍋、ステンレス、フッ素加工のお鍋)を使いましょう。
温度調節が難しい!なんだか面倒くさい!という方は、以下のやり方を試してみてはどうでしょうか。
(1)フライパンなどの、広口の鍋に水を張る
(2)一回り小さい鍋を入れて、それにも水を張る(鍋の二重構造を作る)
(3)梅ジュースを入れた容器を上の小さな鍋に入れる
(4)15分ほど煮る
(5)完全に冷ましたら密閉して保管する
これならば、直火で煮るよりも、熱伝導に時間がかかるので温度が上がりすぎずに低温殺菌することができます。
ただし、容器の蓋を硬く閉めたまま行うと破裂する可能性があるので注意しましょう。
蓋を開けたまま行うか、風味が抜け出すのが気になるという方は、何か重いもので重しをするように蓋をするのが良いでしょう。
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梅ジュースの泡や濁り!飲んではいけないパターンもあるので要注意!
梅ジュースが濁ったり、泡が出たりするのは、主に発酵によるものなので安心して飲むことができますが、まれに飲めない場合もあります。
それは、ズバリ腐っている場合です。
見分け方は、発酵の時と同じく、「ニオイ」です。
明らかに腐ったニオイがするはずです。
刺激臭、異臭と言えるニオイがしたら、腐っているので飲むことはやめましょう。
また、浮いている梅の実が白くなっていたり、表面に膜っぽいものができていたら、カビが生えている可能性が高いです。
白いふわふわしたものが浮いている場合も怪しいです。
この場合は、残念ですが飲めません。
さっさと捨てて新しいものを作り直した方が安全でしょう。
このように、梅ジュースに濁りや泡が出てしまった時は、ニオイを嗅いで飲めるかどうか判断しましょう。
まとめ
以上、梅ジュースが濁ったり泡が出たりした時の原因と、その対処方法でした。
いかがだったでしょうか。
大抵の場合は、発酵しているだけなのでしっかり対処すれば、美味しく出来上がります。
せっかく作った梅ジュース。
捨ててしまうなんて、もったいないですよね。
残念ながら、腐ってしまったという方も、次回こそは美味しい梅ジュースになるようしっかり煮沸消毒した容器を使って、再チャレンジしてみてください。
ちなみに、梅ジュースが発酵してしまう主な原因は、気温と梅の状態です。
梅ジュースを保管する場所の気温が、高すぎると発酵が進んでしまいます。
だからと言って、冷蔵庫で保管すると、充分に梅のエキスが出てきません。
気温差の少ない冷暗所で保管しましょう。
また、作り始める時の梅の状態によって発酵が進みやすくなることがあります。
黄色い梅や完熟梅でなく、出来る限り新鮮な青い梅を選んで作りましょう。
この他に、
- 梅ジュースを入れる容器をきちんと消毒する
- 容器と梅の水分をしっかり拭く
- なるべく純粋度の高い氷砂糖を使う
この3点に注意すると、発酵が進みづらいようです。
来年作る時に、是非参考にしてみてください!