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宮城県・松島の赤い橋はカップルで行くと別れるって本当?!ジンクスの真相や由来は?


京都府の天橋立、広島県の宮島と並ぶ日本三景「松島」。

松島湾を望む海岸線沿いに伊達家にゆかりのある寺院など数多くあり、松島湾には大小様々な260もの島々が点在している日本らしい趣がある景色です。

この風光明媚な松島ですが、いつの頃からか不吉なジンクスがあるんです。

宮城県民にとってはとっても有名なジンクスです。

そんなジンクスをそのまま信じてしまっていましたが、実際なぜそういう風に言われるようになったのか 、本当のところはどうなのかを、調べてみたいと思います。

宮城県・松島で有名な赤い橋!別れるジンクスがあるのは本当?


松島で有名な赤い橋のジンクスは…本当にあります!
私は高校生の時にそのジンクスを知りました。

「松島には赤い橋があり、その赤い橋を渡ったカップルは別れてしまう」というジンクスです。

私が初めてこのジンクスを聞いたのは、高校生の頃のデートで松島に行った後でした。

「デートで松島に行ってきたの」と話すと友達に「まさか赤い橋、渡ってこなかったよね!?」と。

私は「渡ったよ」と話すと「あー別れる別れる」と友達に笑われてしまいました。

そこで初めてこのジンクスを聞いたんです。

私が行った時は観光客も多くてカップルもたくさん居たけど…。

「本当にそこ渡ると別れるの?」と聞いてみると友達は「料金払って渡ったよね」と聞かれました。

私は料金は払わないで渡っていました。

その時、私がデートで渡ったのは五大堂(ごだいどう)の「透かし橋」です。

友達が話していた橋は料金を払うことから「福浦橋(ふくうらばし)」ということがわかりました。

でも友達の中には「それ違うよ!松島水族館の方の橋(渡月橋・とげつきょう)だよ」と。

松島には3本の赤い橋があります。

当時はそれで話は終わってしまって、特に調べることをしませんでしたがみんなの話を聞いてみると「福浦橋」が一番多く言われていて「松島水族館の近くの赤い橋」という意見は二番目に多かったです。

当時ははっきりしませんでしたが、私の渡った五大堂の透かし橋はセーフだったようでホッとしたのを覚えています。

宮城県・松島の福浦橋にカップルで行くと別れるというジンクス…地元民はどう思ってる?


松島に遊びに行って赤い橋を渡っている観光客のカップルを見ると「渡って大丈夫?」なんて余計なお世話で思ったりしてました。

地元ではジンクスというよりは、「噂話」というような感じだったような気がします。

恋愛系のジンクスですし、特に高校生や若い人たちの間で話されていましたね。

ただ、前章でも書いた通り、どの赤い橋なのか、歴史的な背景などまではあまり詳しくわからないまま、ジンクスだけ広がっているような感じです。

何かそのようなジンクスができる要因があったのか? 
松島の3つの赤い橋を調べてみると、それぞれ違う意味があっておもしろいことがわかってきました。

宮城県・松島の福浦橋の別れるジンクスは本当?ジンクスの成り立ちは?

松島で赤い橋を渡るとカップルが別れるというジンクスはこの福浦橋だと言われています。

3本の赤い橋の中で一番距離が長い橋です。

ジンクスが本当かどうか。

結論からいうと「全く違います」

松島の赤い橋など調べてみると伝わり方が間違ってしまったのか、勘違いだったのかカップルを別れさせるような意味合いはありませんでした。

後で詳しく説明しますが別の赤い橋の「渡月橋」の意味を間違って、更に福浦橋だと勘違いをしているように感じます。

もう一点、このジンクスができた要因と考えられることがあります。

福浦橋は松島海岸と福浦島を結んでいる橋ですが、福浦島には弁財天が祀られている弁天堂があります。

縁結びの神様である弁財天ですが、カップルでお参りをすると嫉妬してしまい、二人を別れさせると言われているんです。

もしかするとそこからこのようなジンクスの話がきているのかもしれません。

福浦橋をカップルで渡ること自体は別れるような不吉な事は起こらないのですが、弁天堂はカップルがで一緒にお参りしない方がいいかもしれませんね。

それにしても、縁結びの神様が嫉妬して別れさせようとするなんて、(大きな声では言えませんが)ちょっと厄介ですね・・・。

福浦橋の歴史と別名『出会い橋』の由来を解説!

福浦橋は松島海岸と福浦島を結ぶ橋です。

昭和の初めに木造の福浦橋がかけられましたがその後、老朽化が進んでしまったので、1967年(昭和42年)に立派な橋に架け替えられました。

福浦島は松島湾の東に浮かぶ面積6ヘクタールの小島です。

県立自然公園の福浦島はアカマツやスギ、モミなどの植物が自生しています。

250種に及ぶ草木があり解説板を見ながら歩くのも楽しいですね。

福浦橋の別名『出会い橋』

この橋を渡った福浦島には縁結びの神様である弁財天様を祀る弁天堂があり弁天堂への橋ということから「出会い橋」となったそうで。

地元の人たちは出会い橋と呼ばれていることを知っていますので、恋人がいない時に良縁を引き寄せるために福浦橋を渡りに行くことも。
実は縁結びのパワースポットなんですよ。

『日本台湾友情之橋』でもあります!

平成23年(2011年)3月11日に発生した東日本大震災により福浦橋の橋脚が一部損壊するなど大きな被害を受けました。

震災発生後に台湾の大埔里地区は祈祷会や支援金を募るコンサートを開催。

また、台湾の「日月潭(にちげつたん)」という風光明媚な湖と知られる景勝地の観光船業者の皆さんが1000枚のチケットをチャリティー販売し、集まった100万円を松島町に寄附し、福浦橋の修復にあてられました。

松島も260以上の島がある松島湾を有することから、大埔里地区観光発展協会は義援金によって美しい水の風景を持つ両地域の縁が繋がれたと語っています。

その修理にあたり台湾の景勝地の観光船業者の皆さんにより、集めていただいた義援金が生かされました。

平成24年(2012年)6月25日に福浦橋が完成しました。

福浦橋のたもとに「日本台湾友情の橋」の感謝の看板があります。

このような暖かい善意にはあらためて感謝の気持ち大きくなります。

福浦橋を渡ったら「別れる」以外にはどんなご利益があるとされている?

別れのジンクスとして書き始めたこの記事ですが福浦橋は別名『出会い橋』と呼ばれるロマンティックな橋なのです。

全く逆の意味で驚いてしまいますね。

この橋を渡ると良縁に恵まれると言われています。

恋人のいない人が一人で渡る場合もあるそうです。

あくまでも朱色の美しい福浦橋は別れの橋ではなく「出会い橋」です。

松島の福浦橋へのアクセス情報まとめ!

福浦橋

981-0213 宮城県宮城郡松島町松島仙随39

三陸自動車道 松島海岸ICから車で20分

 

電車

仙石線 松島海岸駅から徒歩で10分


 ※東北本線 松島駅もありますが観光地から遠くなるので、仙石線の松島海岸駅を利用してください。

駐車場情報

松島には国道45号線沿いの海岸側に大規模な県営駐車場が整備されています。

国道を挟んで陸地側の方には民間のコインパーキングやお土産店の駐車場が整備されています。

料金は最初の1時間が300円で、30分おきに100円が平均的な相場で民間のコインパーキング、県営駐車場共に料金には大差ありません。

松島海岸沿いは渋滞することが多いので空いている駐車場を見つけたら車を入れてしまいましょう。

無料の町営駐車場も整備されていますが松島海岸から離れていますので観光にはあまり向いてないように感じます。

公営の駐車場

最初の1時間が300円、以後30分毎に100円です。

  国道45沿いで五大堂近くで目立つ場所にあります。

  福浦橋に近い駐車場です。

収容台数は多いのですが観光名所から離れているので、観光には向いていません。

また、イベントなどの臨時駐車場的な位置づけなので、閉鎖されていることがありますのでご注意ください。

民間の駐車場

法雲寺(ほううんじ)駐車場
  収容台数60台 1回500円
〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島町内62

大駐車場 菊地駐車場

  1日500円  130台

〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島仙随12

松島観光物産館
   24時間営業 収容台数80台
   1時間300円 夜間は1時間100円

駐車場の呼び込みには注意!

松島公園第一駐車場付近で旗をふったり、車に近寄り強引に駐車場に誘導しようとする呼び込みが行われています。

この呼び込みは駐車場への案内かと勘違いすることが多いですが近くの飲食店の駐車場への呼び込みなので、誘導されたまま駐車するとその飲食店での食事がセットになります。

公営の駐車場では誘導は行っていないので呼び込みで車を誘導されないように気をつけなければいけません。

しつこく強引さがあるので以前から不評で、改善するように通知をしているようですが、いまだに改善されていないようです。

目的の駐車場はあらかじめ場所の確認をしておいて、呼び込みがきたら窓を開けずに対応しましょう。

福浦橋を渡るまでにかかる所要時間はどれくらい?

福浦島までの橋の長さは252メートルです。

5分もかからず島へ到着できます。

朱色の橋が島に向かってまっすぐ海の上にかかっていて橋を歩きながら海風を感じてとても気持ちがいいです。

橋の下は手漕ぎのボートで遊んでいる人の姿も見ることができるでしょう。

島に入るとそこには緑豊かな風景が広がっていて訪れる人を出迎えてくれます。

福浦島はアカマツ、スギなど約250種類を超える植物が生い茂り遊歩道もあるので快適に散策を楽しむことが可能です。

島を一周するには1時間前後かかり、歩道が完全ではないところもあるので歩きやすい靴でまわってみてください。

以前整備中の場所があってロープが張られいることもあったので、一周ができないときもあるかもしれませんね。

主な見所が点在しているエリアは足元が舗装されていて歩きやすいのでご安心を。

木々の合間から見える松島湾の風景はどこを切り取っても美しく、必見です。

福浦島が景勝地・松島の真ん中にあるため、島からは随所で松島の綺麗な眺望を楽しむことができます。

貝塚も見られて、かつてこの島は陸続きであったことが伺えます。

福浦橋の入り口にあるカフェ・ベイランドでは地場産品を使った季節の料理も提供しています。

福浦橋は無料で渡れるの?かかる料金について

福浦橋を渡ると県立の自然公園福浦島がありますので通行料金がかかります。

福浦橋の入り口にあるカフェ・ベイランドで料金を支払います。

通行料金は次のようになります。

大人(高校生以上) 200円
子供(小中学生)  100円

営業時間 8時から17時(冬期11月から2月は8時から16時30分)

実はお得な情報で、時間外の早朝なら無料で渡らせてくれますので、朝の絶景のお散歩に是非!

福浦橋は冬や朝に訪れても大丈夫?行くのにおすすめの季節と時間帯を教えちゃいます!

早朝

早朝の時間外は無料で橋を渡ることができます。

午前中がおすすめ

福浦島には見晴らし台やあずま屋などがあり美しい松島湾や四季の草花を眺めながら休憩を取ることができます。

午後は見晴台からの展望が逆光になります。

順光で写真を撮りたい場合は午前中の散策をおすすめします。

福浦島では自然や景観を楽しむ以外にもいくつかの見所のあります。

弁天堂を見学を兼ねてお参りしてみてはいかがでしょうか。

弁天堂は小さく見た目は地味なんですが、「数多くのかわいいダルマ」に驚きます。

外壁にたくさんのダルマが並べられているんです。

それも固定されてるのではなく、置いてあるだけ。

台風や地震の時はどうなるのか心配になっちゃいます。

あと、縄文・弥生時代の貝塚も残されています。

島の中心部はとても広い芝生の公園やベンチがあり思いっきり走り回ることができますので、
午前中の天気のいい日にお子様と訪れるとのびのびと遊び、休憩できるポイントになります。

夜はライトアップ

福浦橋は夜、橋を渡ることはできませんがライトアップが実装されていて、その風景はとても幻想的です。

桜のピンク、松の緑、松島湾の青などの色を取り入れて四季のイベントごとに変えながら、様々なパターンを点灯しています。

ライトアップ実装時間は4月から8月が午後6時から午後10時まで。

9月から3月は午後5時から午後10時までです。

雪の松島

松島は特別雪の多い地域でもありませんが稀に雪が白く積もった景色も更に美しいものになるでしょう。

白い雪、赤い橋、青い空でとても美しい松島の景色を見ることができそうです。

日本百名月

平成28年に日本百名月に「松島にのぼる月」が認定されました。

福浦橋のライトアップは通年で行われていますが、この松島の自然に溶け込む美しい月を楽しんでいただくために、満月と前後3日間に限り、福浦橋のライトアップは消灯します。

透かし橋(五大堂)ってどんな橋?特徴やご利益・由来もろもろまるっと理解!


松島を観光するメインの通り(国道45号)から五大堂は見えていますのでわかりやすいと思います。

緩やかなアーチ型赤い橋は縦板が2列伸び、横板は隙間ができるように並べられているので足元から海が見えます。

その形状から「透かし橋」と呼ばれています。

橋の長さは短いので恐さはそこまでありませんが、渡るとき最初はやはりちょっと緊張します。

カップルで歩くと思わず手を取り合ってしまうということから、「縁結びの橋」と、言われています。

慈覚大師が五大明王を祀ったことから五大堂となり慶長九年に伊達政宗公が再建しました。
東北地方最古の桃山建築です。

昔は松の丸太だけ(五大堂のある島は藩政時代女人禁制)の橋でとても不便だったために板を使用して作られたと言われています。

橋桁の間が空いた透かし橋は橋の上から下の海が見える作りで五大堂への参詣には、「身も心も乱れのないように足元をよく見つめ気を引き締め将来を見据えながら進むこと」を頭にいれておきましょう。

拝観は無料で、17時以降は閉門します。

瑞巌寺五大堂へのアクセス情報

〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島字町内

五「太」堂!?

これは豆知識ですが、五大堂の正面に掲げられている額には「五太堂」と書いてあります。

これは筆の遊びでついたものなので、正しくは「五大堂」です笑

円通院

縁結びつながりでご紹介したいのが、「円通院(えんつういん)」です。

伊達政宗の菩提寺、国宝の瑞巌寺。

瑞巌寺に隣接している円通院は伊達政宗公嫡孫の光宗公の菩提寺で縁結びの寺として知られています。

五大堂から国道45号をまたいで歩いて5分の場所ですので、縁結びの橋から縁結びのお寺でお参りもしてみてはいかがでしょう。

渡月橋ってどんな橋?特徴やご利益・由来もろもろまるっと理解!


初めの方に書いていました「松島水族館の近くの橋」のことです。

(松島水族館は2015年5月に閉館しています)
五大堂から南に歩いて20分くらい、松島の遊覧船乗り場から10分くらいのところにある雄島(おしま)。

元々雄島は「千松島」と呼ばれ、転じてここ周辺を松島と呼ぶようになった地名発祥の島です。

雄島に渡る赤い橋「渡月橋」があります。

渡月橋は別名「縁切り橋」と呼ばれているので、この縁切りというワードから赤い橋が別れるなどのジンクスが生まれたのではないでしょうか。

ただこの縁切りの意味ですが、仲が良く相性の良い二人を別れさせるような意地悪な意味ではなく、悪縁を切るという意味の縁切り橋です。

昔、俗世間と離れて歌人として出家するという意味合いで島を訪れるので、縁切り橋となったそうです。

決して悪い意味ではなく歌の世界に生きていくという強い信念から縁切り橋と呼ばれるようになりました。

過去の悪い縁がある方など、渡ってみるといいかもしれません。

雄島は国宝瑞巌寺の「奥の院」とも称される霊地です。

料金のかからない無料スポットですが、観光客の少ないので穴場です。

雄島に行くまでの道中は、複数の小さな洞窟があったり、石壁に挟まれた細道などがあり、中には少し怖いと感じてしまう人もいるかもしれません。

至るところに石仏があり霊場の雰囲気を漂わせています。

ゆっくり島を1周しても30分程度でしょうか。

2011年3月11日の東日本大震災時には震災による津波で渡月橋が流出したため雄島に渡ることができなくなりましたが2013年6月下旬に復旧して7月から渡ることが可能になっています。

雄島へのアクセス情報

〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島浪打浜24

あとがき

松島にある3本の赤い橋についておわかりになりましたか?
別れるというジンクスがある福浦橋は別名「出会い橋」と呼ばれる良縁に恵まれる意味がある橋でした。

またこのジンクスが渡月橋の「縁切り橋」からきていたとしたならば「縁切り」の意味も悪縁との縁切りなので悪い意味ではありません。

松島にある赤い橋には不吉なジンクスがあるわけではなく、出会いや良縁など全く逆の縁結びの力があるようです。

良縁祈願のためにこの順番で3本の橋を渡りましょう。

雄島[渡月橋]で悪縁を絶つ

福浦島[福浦橋]で出会い

五大堂[透かし橋]で縁結び
最後は円通院にお参りしたら縁結び祈願は完璧ですね。

松島で有名な不吉なジンクスが、ちゃんと調べてみたら縁結びのご利益が期待できるなんて、もっと早くに調べておけば良かったなあと思います。

宮城県民でも知らない人がたくさん居そうなので広げていかないと。

日本三景・松島の美しい景色だけでも観光で訪れる価値はありますが、縁結びのパワースポットとして橋を渡ってみるのもまた楽しい旅になりそうですね。